完成前のゲームのバグを探す仕事をしながら高校卒業を目指す、代々木高校の奨学金コースの一つ。 このコースはその仕事内容に一番の特徴があります。 コミュニケーションの煩わしさを克服するのではなく、逆に特化して、そのままプロをめざしてしまう逆療法的発想。仕事に熱中し、業務スキルを上げ一流のエンジニアになっていけば、クライアントとの打ち合わせも普通にこなせるようになっていく魔法のような仕事です。 デバッグ業務を覚えるためのトレーニングもやってもらいますが、実践が中心です。完成前の未公開ゲームがほとんどなのでマニア羨望の的ですが、守秘義務は厳格。この守秘義務を守れない人にやってもらうわけにはいかないくらい厳しいものです。 このような職場環境がある株式会社デジタルハーツという会社は、実は引きこもり集団が起業し、東証一部上場まで上り詰めた会社です。 創業社長の宮澤さんが、「ゲームおたく」や引きこもりの気持ちをよく理解し、その特性を最大限に活用することで運営しているからこそできる事業で、他では決してマネのできない仕組みです。 きちんと仕事として対価(給料)をもらえるという経験が、やがて自信へとつながっていきます。さらに仕事のやり取りを通して、お客さんとも普通に打ち合わせができるようになっています。